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赤坂・目黒の大規模開発2件、生物多様性配慮の街づくりで「ABINC認証」「SEGES認定」を同時取得

老朽マンションが集まる街区が一新される赤坂七丁目2番地区
日鉄興和不動産は4月22日、同社が参画する2つの大規模プロジェクト「赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業」と「(仮称)目黒3丁目計画」が、生物多様性に配慮した街づくりを評価する「ABINC認証」と、民間が所有・管理する緑地の価値を評価する「SEGES(つくる緑部門)」を同時に取得したと発表した。
ABINCは「一般社団法人いきもの共生事業推進協議会」が、SEGESは「公益財団法人都市緑化機構」が運営する制度で、いずれも都市開発における生きものとの共生や緑地計画を科学的・専門的な視点で評価するものだ。
同社が分譲マンションで両認証を同時取得するのは、「グランリビオ浜田山」「リビオタワー品川」「リビオシティ文京小石川」に続く事例となる。
計画地は東京メトロ銀座線・半蔵門線、都営大江戸線「青山一丁目」駅から徒歩6分、青山通り沿いの草月会館裏手にあたる約1.2haの区域。
北に赤坂御用地、西に災害時の地域集合場所である高橋是清翁記念公園を擁する緑豊かな環境だが、旧耐震基準の老朽マンション3棟や戸建て住宅、未利用の共同住宅・駐車場などが混在し、防災性向上やバリアフリー動線の確保が長年の課題だった。
2010年度の街づくり協議会設立に始まり、2012年度の再開発準備組合設立、2020年度の都市計画決定、2022年度の市街地再開発組合設立、2023年度の権利変換計画認可を経て、2025年6月に着工。総事業費は約679億円。
完成後は地上46階・地下1階、高さ約157m、延床面積約87,900㎡の複合施設となり、住宅約640戸に加え事務所、専修学校、店舗等を導入する計画。
高橋是清翁記念公園と一体化した緑地・広場を整備し、赤坂御用地から南側市街地へ続く緑のネットワーク形成を図る点が、ABINC・SEGES双方の審査で高く評価された。竣工は2028年度を予定している。


「森の再生」を掲げる目黒区最大級の集合住宅プロジェクト
一方「(仮称)目黒3丁目計画」は、日鉄興和不動産、東京建物、安田不動産の3社が手掛ける共同住宅プロジェクト。敷地面積は約14,032㎡と目黒区内でも最大級の規模で、設計・施工は長谷工コーポレーションが担う。
構造はRC造地上6階建、総戸数197戸で、竣工は2028年度を予定している。「目黒の森を創る~森の再生~」を事業コンセプトに掲げ、地域の立地特性や潜在的な自然環境を分析・評価したうえで、自治体や造園・環境分野の専門家と連携体制を構築。
その知見を計画に反映している点が高く評価された。生物にとって質の高い緑地が整備されていることなど、水循環・資源循環への配慮も評価対象となっている。
両事業はいずれも竣工が2028年度で、着工から完成まで2年超を要する長期プロジェクト。赤坂・目黒はともに都心へのアクセスに優れた住宅地として、安定した賃貸需要が見込まれるエリアだ。
ABINC認証・SEGES認定の取得は、緑地計画や生物多様性への配慮が単なる環境貢献にとどまらず、街の希少性や資産性に影響する指標になり得る。今後都心の大規模再開発では、こうした環境評価の有無も、不動産価値を左右する判断材料の一つとして注目を集めそうだ。